俺の記2

尾崎放哉

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俺の記2 9

尾崎放哉

吾々の自治寮は、即ちこの半自治の状態に有るのだ。半自治とは、換言すれば、規則が有つたり無かつたりと云ふ状態なのだ。我が自治寮の自治と云ふ奴は、今云ふ様な朦朧体である。ボンヤリした物である、以て行はれ易き所以なりだ。併し、此のボンヤリ体、行燈体と云ふのは、尤も面白い奴で、自治はどうしても、此の行燈体でやらなくては成功しない。馬鹿に大きな火をおこすと餅が焦げてしまふ。ヌル/\と焼く処で甘く出来るのだ。あつちに寄つたり、こつちに寄つたりで、舟は航海が出来る。天気になつたり、雨が降つたり、照つたり降つたり、降つた